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アメリカ同時多発テロから20年

2021.09.11

アメリカ同時多発テロから20年ー。
このテロ事件は、私にとってトラウマとなっています。

テロ発生の10年前、私はアメリカに留学中で、1年ほどワールドトレードセンター(以下WTC)内にある日本食販売店でアルバイトをしており、WTCにある日本の銀行にも、よくデリバリーで訪れていました。

1993年、WTCに隣接していたホテルがテロで爆破された時には、ベビーシッターをしていた駐在員のコンドーミニアムの窓から立ち上る煙を見ました。

2001年9月11日、テレビで航空機がWTCに激突した映像を見た時、体中が震えました。フロア内で働いていた人懐っこいセキュリティガード(警備員)や、お店に買いに来られていたアメリカ人や日本人のお客さんの顔が次々に浮かび、涙が溢れ、胸が苦しくなりました。幸い知り合いは無事でしたが、その後しばらく事件のことが頭を離れず、寝る前に思い出して涙を流していました。

翌2002年、再度ニューヨークを訪れる機会があり、WTC跡地に追悼に行こうと思っていましたが、なぜか突然高熱が出て、断念しました。

9.11テロで亡くなった方のご家族やご友人の悲しみや苦しみは、未だに癒えることはないと思います。また、私のようにWTCに縁のあった多くの人も心に痛みを抱えて生きていることを知っていただければありがたいです。

この20年、テロの脅威は世界中に広がり、アメリカのように力の行使だけではテロを根絶できないことが明らかとなりました。今後は、日本も異なる価値観を認め合いながら対話を続け、粘り強く交渉する外交力がいっそう求められると思います。

市立の小・中学校等でオンライン授業が始まりました

2021.09.07

新型コロナウイルスの感染が10代、20代など若い世代に拡がっているため、学校に行くことを不安がるお子さんや保護者が増えています。そこで、市の教育委員会は、2学期より公立の小・中、特別支援学校で希望する児童・生徒がいる学級について可能な限りオンライン授業を実施することにしました。 その際、児童・生徒は出席として取り扱われます。

オンライン授業は、あくまでも対面の授業を補完するものですが、学びを止めないため、また不登校の児童・生徒の支援として活用していくことになりました。
ちなみに、北九州市の公立小・中、特別支援学校では、既に一人に1台、タブレットが配布されており、先生方は夏休み期間中にタブレットを活用した授業の
研修も行ったそうです。

8月24日、私もタブレットを使った模擬授業を体験させてもらいました。
授業を受けるために行うセッティングに少し時間がかかりましたが、慣れればすぐにできると思います。キーボード付きなので、入力はスムーズにいきました。

オンライン授業は、対面授業に比べると説明などに時間がかかってしまい、先生と子どもとのやり取りの時間が短くなってしまうのではないか、また子どもが気軽に質問しにくくなるのではないかということが心配になりました。

今後、オンライン授業を続けていく中で、ノウハウも確立され、質の向上も図られると思います。ちなみに、市立北九州高校でも、タブレットのオンライン授業に向けて接続テストを始めています。

「女性のための寄り添いホットライン」が開設されました

2021.08.27

長引くコロナ禍で、2020年7月以降、日本の自殺者は増加を続けています。特に、男性と比べて少なかった女性の自殺者が急増しており、30代以下の若年層も増加しています。

日本では、女性がより生活困難に陥りやすい状況があり、その要因として、
1.妊娠、出産、育児等のライフイベントの影響
2.非正規雇用が多く、相対的に低収入、不安定雇用であるという女性の就業構造
3.ドメスティックバイオレンスや性被害等、女性に対する暴力等の影響
4.社会の固定的な性別役割や分担意識等
が上げられます。

これらによって生じるジェンダー格差が、女性の生きづらさや社会的孤立を増幅させ、コロナ禍でそれが誰の目にも明らかになってきました。

今年2月議会、コロナ過で困難な状況に陥り、孤独・孤立で不安を抱える女性に対し、社会との絆やつながりを回復できるよう寄り添った支援の必要性を訴えるとともに、民間団体などと連携し、特に孤立しやすい若年女性が気軽に訪れ、話せるサロンのような居場所の設置等を提案しました。
現在、市はNPO等に委託し、地域で女性の支援を行うことにしているそうです。

今年8月11日より、市は心理的・経済的な問題やDV等、深刻な悩みを抱える女性のための緊急電話相談窓口「女性のための寄り添いホットライン」を開設しました。

困った時には、ぜひご利用ください。また、周りに困っている方がいたら、教えてあげてください。

市民の声を実現!~公園の草刈り~

2021.08.20

若松南海岸通りにある公園は、レトロな景観も美しく、市民の憩いの場となっていますが、市民の方から、「草が生い茂り、虫も発生しているので、何とかしてほしい」とのご相談がありました。

若松区役所に問い合わせたところ、「その公園は港湾空港局が所管している」といわれたので港湾空港局に連絡しました。予算の関係で草刈りは原則年1回で、あとは花火大会などのイベント開催前に実施しているとのこと。レトロ地区などの観光地は年4回行っているそうです。

早速、港湾空港局が動いてくれ、市民が憩える公園が戻ってきました。

映画『パンケーキを毒見する』を観ました

2021.08.18

菅首相の素顔や今の政治状況をブラックユーモアや風刺アニメを交えて分かりやすく描いたドキュメンタリー映画『パンケーキを毒見する』を市内の映画館で観ました。作品の企画・制作・エグゼクティブプロデユーサーは、『新聞記者ドキュメント』などの社会派作品を送り出してきた河村光庸氏が務めています。

菅首相のこれまでの国会答弁を徹底的に検証し、ポーカーフェイスの裏に隠された本心を探るなど、事実に基づいた鋭い分析に感嘆する一方、合間に登場する風刺アニメーションに館内がどっと沸くなど、テンポのよい展開であっという間に時間が過ぎました。

生きづらい今の社会を変えるには、私たち国民が声を上げるしかないーということを改めて気づかせてくれる鋭い作品です。ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います。

この映画館では、映画にちなみ、カップ入りのパンケーキを販売していました。

新しい社会、確かな未来

2021.01

昨年3月より、北九州市でも新型コロナウイルスの感染が拡大し、私たちの生活様式や意識、そして社会は大きく変わりました。それに伴い、政治も変化していかなくてはなりません。コロナ禍のような緊急事態には、まず自助ありきや自己責任を強いる突き放した政治ではなく、困った時に声を上げられ、支え合える共生社会をめざすべきです。
コロナ禍で、非正規雇用の失業が増えるとともに、経済基盤の脆弱な母子家庭の生活を直撃、また若い世代や女性の自殺が急増するなど、これまでの日本社会の課題がより鮮明になっています。
最優先に守るべき私たちの「命と暮らし」が危うくなっている状況を打開するため、今こそ自治体や地方議会が責任を果たす時です。コロナ禍により、大きく変化した社会に対応できる「新しい政治」を創るとともに相談支援策等の充実により、未来への「確かな希望」を示せるよう、私は議員としての5期20年の経験を踏まえ、しっかり取り組む決意です。
ついては、1月31日に施行される市議選で6期目に挑戦する私、森本由美にご支援・ご協力いただきますよう、よろしくお願いします。

ホームページをリニューアルしました

2020.08.04

2001 年 1 月末の初当選から、私の議員活動も早いもので 5 期 20 年目となります。これからも、女性・生活者の視点を大切にしながら、多様な市民の声が市政に生かされる「ずっと住みたい街、北九州」を実現するため、全力で取り組む決意です。

ホームページは既に開設していましたが、一念発起し、リニューアルに踏み切りました。

今後は、実現できた施策の報告だけでなく、どういう思いから議会で質問や提言を行い、どういう経過でその事業が実施されたのかなど、ニュースレターに掲載しきれなかったことも掲載したいと思います。スマホでも見やすいレイアウトになったので、お気軽にご覧ください。

新型コロナ感染拡大によって市や地域の行事等が中止となり、今年は市民のみなさんとお会いする機会が激減しています。コロナ禍で世界全体が大きく変わり、私たちの生活や仕事にも少しずつ影響が及んでいます。

先行き不安な中、体調を崩したり、精神的に不安定な方も増えているのではないでしょうか。しばらくの間、コロナと共存しながら生活していくことになりますが、みんなで連帯しながら、乗り越えていきたいものです。

市政についてのご意見・ご要望、さらにはコロナ関連で困ったこと等ありましたら、ホームページの「お問い合わせ」のページに記載してお送りください。お待ちしています。

どうして私が議員に立候補したのか

2020.08.04

北九州市議会議員として活動を始めてから、早いもので 5 期 20 年目となりました。

1997 年 6 月、財団法人アジア女性交流・研究フォーラムに転職するため北九州市に移住してきた私は、職員研修で派遣された国立婦人教育会館の「女性学・ジェンダーフォーラム」の分科会で日本の地方議会で女性が 4.3%とあまりに少ないことを知り、大きな衝撃を受けました。そして、日本でジェンダー平等を達成し、多様性が認められる社会を創るには、「女性議員を増やすことが不可欠」と考えるようになりました。

翌 1998 年、北九州市で女性が政治や選挙を学ぶ団体を仲間と立ち上げ、学習会や政治スクールを開催しました。この活動がきっかけで政党に立候補を要請され、「女性議員を増やすことになるなら」と決意し、2000 年 6 月の衆院選を経て、翌 2001 年 1 月末の北九州市議選で初当選しました。

現在 5 期目ですが、誰もが家庭と仕事を両立しやすい制度の充実等について、市にさまざまな提言を行っています。

女性が輝き、幸せになれる社会は、男性にとっても優しい社会です。誰もが尊重され、自分らしく生きられる「ずっと住みたい街」を実現するため、今後も粘り強くがんばります。

誰もが生きやすい社会を実現する鍵は、女性議員

2020.08.04

2001 年の初当選以来、5 期 19 年半、女性や生活者の声を市政に反映させ、誰もが自分らしく生きられる社会をめざして活動しています。しがらみの少ない女性の議員だからこそ、行政等に対し「おかしいことはおかしい」と率直に声を上げ、市政や議会を変える力になれると考えています。

日本では、まだまだ女性議員が少なく、国会(衆議院)で 10.2 %、193 か国中 165 位。参議院でも 20.7%です。政令指定都市で 17.2%、市議会全体は14.4%、都道府県議会は 10.1%、町村議会で 9.9%、北九州市議会で 19.3%と 2 割に達していません。(2018 年度現在)

人口は男女半々なのに、意思決定の場にあまりに女性が少ないーこのアンバランスを解消するには、もっと多くの女性が議会に進出し、女性当事者の声を政治に届けることが重要です。

現在、多くの女性が、仕事をしながら家事や子育て、親の介護等を担っていますが、家庭と仕事を両立しようと孤立奮闘している当事者の声が行政にはあまり届いておらず、支援策も十分ではありません。

例えば、
・自宅近くの保育園に空きがなく、やむなく認可外の保育園に子どもを預けている。
・子どもが病気の際、代わりに世話を頼める人がおらず、仕事を辞めざるを得ない。
・高齢の親を休日ごとに実家に戻って世話をしており、休む時間がない。
・共働きなのに、家事・育児に夫の協力があまり得られず、疲れ切っている。
・長く働いても、女性は昇進が難しい上、昇給も少なく、働く意欲をなくしている。
・ひとり親で家庭と仕事の両立が大変。

少数者の声は、全体の 3 割に達しないと影響力を持たないと言われています。だからこそ、議会に 3 割以上の女性議員が必要なのです。女性議員が増えることが、真の男女平等参画社会の実現につながると信じています。

そういう思いから、選挙に立候補し、議員活動を続けてきました。自身の活動と並行し、女性議員を増やすための学習会開催などにも取り組んでいます。

女性が輝き、幸せになれる社会は、男性にとっても優しい社会です。誰もが尊重され、自分らしく生きられる社会をともにめざしましょう!